妹の妹の男

忙しかった理由の一つにナツミから相談事があったのですが、それはナツミの妹のユミちゃんについてでした。ボクが高校生の頃のユミちゃんは健康美少女中学生なカンジでしたが、そんなユミちゃんにもハタチを過ぎて初めて「彼氏」が出来たそうです。


「友達の紹介」で付き合い始めたそうなんですが、お互いの休日が合わないので、一日五分程度電話するだけで、月に一度デートをするかどうかってことだそうです。で、この男は「宝石屋」で働いてるそうです。


先日、デートに行く準備してたユミちゃんがゴソゴソと「印鑑」を探していたそうです。「何してるん?」と尋ねたナツミに、彼が社員割引でネックレスを買ってあげるから印鑑を持ってくるようにと言ったとの事。危ぶんだナツミは、その印鑑は自分も同じのを使ってるんだから持って行くな。印鑑を押す必要があるなら、その書類を持ち帰って来いと言い阻止したそうです。その日ユミちゃんと会った男は「印鑑」を持ってきてないと知るや仕事があるからと、その後の予定を全てキャンセルして帰ったそうです。


この男、真っ黒でしょ。


で、どうやってユミちゃんの目を覚まさせるかというのが議題だったのですが、姉が説得しようとすると耳を貸さず「引きこもり無職のくせに!」と言い、二の句が継げないナツミはキチンと就職してから反論しようと、今日はハローワークに出かけました。涙がチョチョギレル。