夜に体操服姿の女子中学生二人を拾った。

始めに100%実話だと断っておきます。
先日、両親を焼肉屋に連れてった日の夜の話です。
満腹になった両親を自宅に下ろした後、僕はそのままブックオフに行きました。


めぼしい本も見つからず、立ち読みしたいマンガも特になかったので30分位で店を後にし、家に向かいました。もう数分で家にたどり着くって時に夜道に二人の人影が見えました。
そこは、僕が住んでる団地に続くスッゲーーーーーーーーー坂の一番下だったので、塾帰りの子供が「上まで乗せてって」とヒッチハイクでもしてるのかと思い、車を寄せました。


二人は首からタオルをかけた体操服姿の女の子でした。車を停めたのが若いヤングな僕だった事に戸惑ってるようすです。「何処まで?」と尋ねると「XX町なんです・・・」って、そこは三つも山を越えた先じゃないですか!もう、数分で帰り着くのに・・・とチラリと思ったのですが、夜道で体操服姿の女の子を二人も拾う事なんて「それ、なんてエロゲ?」な話はないと思うので、「乗りなよ」と言って後ろのドアのロックを開けました。


後部座席に静かに座る二人。バックミラー越しにチラチラ見るオニイサン。
沈黙が居たたまれなくてオニイサンは質問します。
「二人は高校生?」
「いえ、中二です・・・」
「なんで、あんなとこいたの?」
「XX町を通るバスに乗ったつもりが、高速バスで・・・」
「高速の停留所から、あそこまで歩いたの!?」
「はい、、」
「結構距離あるけど、それまでヒッチハイクして?」
「はい、、、」
「で、一台も停まらなかった?」
「はい・・・・・」
運動会の帰りに、あまりにも疲れて停留所四つ分位の為にバスに乗ったのですが、とんでもない事になっちゃったそうです。
質問に答えるのは、もっぱらツインテールの子です。


さて、歩くと一時間以上かかるとこですが車では10分ちょいです。
「ほい、到着」と車を停めると、「あの、梨なんですが、これどうぞ」と紙袋を差し出します。
「いや、いいよ」と断ろうとしたのですが「本当に助かりました。ありがとうございます!」女子中学生も引きません。
こんなとこで気を使わせるのも悪いと思い、有難く頂戴しました。
彼女たちが降りるときに「知らないお兄さんの車に乗っちゃダメだよ」と言うと、
二人は初めて笑顔を見せました。

発進させた車のバックミラーには手を振る二人が映ってました。


いやぁ、本当に可愛かったなぁ。