有栖川有栖貫井徳郎が、
「『翻弄される快感』に満ちた映画だ」
「ここまで見事にだまされた経験はここ数年では憶えがない」
と絶賛(笑)する映画「閉ざされた森」(原題:BASIC)を見ました。

パナマのジャングルで訓練中の米軍レンジャー部隊に異変が発生し、兵士ふたりだけが帰還した。女性大尉オズボーンは部外者の麻薬捜査官ハーディと調査を始めるが、兵士たちの証言は食い違い、さらに謎が深まっていく。

軍事法廷モノに結構よくある「現場で何が起こったのか!?」って話で、
日本で言えば黒澤の「羅生門」つーか芥川の「藪の中」です。
監督は「ダイ・ハード」のジョン・マクティアナン
ダイ・ハード」の映画としての複線の張り方、回収の仕方は素晴しくって好きなんですが、、、。
この映画はトリッキーに、証言によって事実が二転三転していくんですが、『翻弄される快感』どころか、その度にだんだん飽きてきて、最後にたどり着いた真実もなんだかダメでした。
つーか、最後のオチ(つーかオチてないんだけど)が映画の存在自体を否定するような気がしました。
ジョン・トラヴォルタサミュエル・L・ジャクソンが主演なのですが、
この二人って「パルプフィクション」じゃん(笑
まぁ、この映画の内容と有栖川、貫井両名から得た教訓は、
「人の話を、そのまんま信じるな」って事ですね。