映画「名探偵コナン 銀翼の奇術師」見ました。→公式サイト
劇場版8作目の本作品ですがナンダカナーな出来でした。
テレビシリーズ規模の事件(ショボい)が半分で、残り半分がコントロール不能になったジャンボ機を着陸させようとする話です。
んで、怪盗キッドとコナンの対決も特にありませんでした。


ミステリの映像化作品に関してですが、読書が能動的行為であるのに対して映像を見るというのは受動的行為です。
だから、「いいからいいから、細かい部分は取り合えず気にしないで!」と2時間だけ観客をグイグイ引っ張ってゴールさせれば、とりあえず観客は満足すると思うのですよ。


見終わってから、
「いやぁー、おもしろかった。でも良く考えると(以下略」なのと、
見てる途中から「なんじゃそりゃ、ありえない」なのとでは圧倒的に評価が変わるかと。
で、そのグイグイ引っ張る「魅せ方」ってのが映画作る人の能力だと思います。(デ・パルマなんかスゴク上手いと思う。)


んで、今回のコナンの映画は「ありえない!」「おかしい」「なんじゃそりゃ!」と思う展開が多すぎて、気持ちが萎えて楽しめませんでした。
後半の操縦不能のジャンボ機を着陸させる部分はアイデア的に「いいな」と思える部分もあったのですが、それ以上にダメな部分が多すぎでした。


あー、あとメインのキャラが多すぎる。
コナン、小五郎、蘭、園子、阿笠博士、灰原、歩、元太、光彦で9人だぞォィ。
多すぎてキャラを活かせてないですよ。


あと、いつも不快に思うのが、
殺人事件なのに浮かれて名推理を楽しもうとする園子とかは、ホントどうかと思う。