2007年7月30日 ケーキ

このケーキの事はよく覚えています。両手でワッカをつくったくらいのサイズで、フルーツが宝石のようにのった、とても綺麗なケーキでした。
彼女も「すごい、キレイ!」と言い目を輝かせてケーキを眺めています。
いえ、眺めていました。
チョコの板に書かれた「お誕生日おめでとう」と書かれた文字を読み取ろうとして、眉間にしわを寄せています。白いチョコで筆記体のように書かれた「お誕生日おめでとう」は確かに読み辛いです。


ハッとして自分を見る彼女。


板には「結婚しよう」と書いてありました。