2007年7月30日 プロポーズ

僕は指輪を取り出しました。ハートをあしらったデザインで、内側には「* U to M *」とあり、*の部分に互いの誕生石を埋め込んである婚約指輪です。

彼女の手を取ると、ゆっくり指に嵌めました。その瞬間までプロポーズの言葉は考えてなくアドリブで心に浮かんだ事を言おうと思っていました。
自然と心から言葉が出てきました。

「今日は雨だけどさ、すごい夜景が見えるよね。これはサ、この明かりの数だけ人や家族が住んでるって事だよね。

僕はこの人々の中で面白ランキングの上位に入れて、君をイッパイ笑わせられる自信がある。もしかしたらトップかもしれない。

笑えるってさ、多分幸せな事だと思うよ。だから、君をイッパイ幸せにするよ。」

彼女は鼻をすすって、少し泣いて、そして微笑んだ。

2007年7月30日 ケーキ

このケーキの事はよく覚えています。両手でワッカをつくったくらいのサイズで、フルーツが宝石のようにのった、とても綺麗なケーキでした。
彼女も「すごい、キレイ!」と言い目を輝かせてケーキを眺めています。
いえ、眺めていました。
チョコの板に書かれた「お誕生日おめでとう」と書かれた文字を読み取ろうとして、眉間にしわを寄せています。白いチョコで筆記体のように書かれた「お誕生日おめでとう」は確かに読み辛いです。


ハッとして自分を見る彼女。


板には「結婚しよう」と書いてありました。

2007年7月30日 彼女の「誕生会」

正直な話、このプロポーズは上手くいくんじゃないかと99%は踏んでました。ふたをあけると、アンドレさんに「あーいう結果になったから書きにくいのは分かるけど、まあそのなんだ、元気出せよ。」と書かれちゃう結果に・・・って、結果を話すのは、少し早いですね。といってのもバレバレでしょうが(苦笑)もう少しのご辛抱を。

ちなみに、本日はリアルタイム更新中です。もう、先ほどからお見えになられてる方々もいらっしゃるようですね。今日中には最後まで、勇気だして書きますのでヨロシクお願いします。

彼女の誕生会の話に戻ります。ここらへんの記憶はあやふやになって、なんの話をしたか何を食べたか忘れてしまいました。覚えてる会話に「誕生日プレゼントにスペシャルゲストを招待しています。関西の爆笑王!リョウさんです!」といい、彼女の後ろを指差し、振り向く彼女。当然誰もいない。といった様な、まぁいつものカンジでした。この半月後、関西の爆笑王リョウさんに数年ぶりに再開するのは、また別の話。
自分のケイタイに入ってたリョウさんのメアドが全く間違ってて、全くの他人にメールを何度も送ってた事が発覚するのもまた別の話。

コースも次々に進み、デザートも出て、最後にケーキの登場です。

2007年7月30日 シリウス

ランドマークタワーの70階にあるシリウスは、島田荘司「最後のディナー」で知ったバーですが、そんなに値段が高いわけでもなく、かつ最高の眺めとあってお気に入りです。

先日、地元の友人が横浜を訪れた際にも連れて行ったのですが、ビックリする値段の「フルーツ」!!を頼みやがったはホントにビックリしました。

という話は置いといて、プロポーズをするならココだと決めてました。

予約した名前を告げ、窓際の席に案内されます。事前にプロポーズする事を店に伝えていた為、案内する男性が目で「(がんばってください!)」と言ってるような気がしました。

その日は結構スゴイ雨の日でしたが、さすが雲上は快晴で星が見えます。遠くの山の向こうにはどこかの町の祭りなのか、打ち上げ花火が音もなく次々に開いています。

食前酒と料理をオーダーし、和やかに彼女の「誕生会」は始まりました。

2007年7月30日 出発

半年も経つと細かい事を忘れていますね。あの日は同僚の応援を背に、定時に会社を飛び出しました。

帰宅した横浜の自宅では彼女がメイクをしていました。当時のうちは溜まり場で、彼女以外にも妹や親友、仲間たちがたむろってて、今夜起こることを知ってる奴らはニヤニヤしています。


最初はスーツで行こうかと用意しかけたのですが、雨だし暑かったのでジーンズにポロシャツといった格好でした。


タクシーを拾い「ランドマークタワーへ」と目的地を告げました。プロポーズの場所はランドマークタワー70F「シリウス」です。

はじめに


毎日、たくさんの人がこのブログを訪れます。殆どの人が「エッチの国のアリス」という言葉を検索しての訪問ですが(笑)
「エッチの国のアリス」についての記事を書いたのは2003年の9月。
hatenaで「ゆ曰言己」を書き始めてたのは2003年の6月。
さるさる日記で「ゆ日記」を書いていたのは確か2001年頃


僕と彼女が出会ったのも確かその頃です。
彼女は高校生で、僕もまだ未成年でした。


彼女とは特別親しいわけでもなく、こんな事になるなんて自分も含め、当時の友人も絶対に思わなかったでしょう。


じゃぁ、そろそろ2007年7月30日の話をしようと思います。